【新唐人日本2012年3月28日付ニュース】 王立軍・薄煕来事件の真相は未だに謎につつまれていますが、時間が経つにつれ、事件にまつわる様々なスキャンダルが浮上してきました。最近、薄煕来の息子・薄瓜瓜の面倒を見ていたイギリス人のニール・ヘイウッドさんが、重慶で不審死を遂げていたことが浮上し、イギリス外務省の注意を引きました。25日、イギリス外務省は中国に調査を要請しています。
3月24日、“今日財政”の楊海鵬記者がミニブログで驚きの事実を暴露。薄煕来の息子・薄瓜瓜の面倒を見ていたイギリス人ビジネスマンニ―ル・ヘイウッドさんが重慶で謎の死を遂げたものの、当局は検死もせず、火葬。事件を担当していたのは、当時の公安局長・王立軍だったそうです。
“南方週末”の記者も、ヘイウッドさんは他殺で、薄煕来元重慶書記の妻・谷開来と関系があるとの情報を提供。
この事件は国際メディアの注目を集めています。ウォールストリートジャーナルによると、去年10月、ヘイウッドさんは重慶のホテルの部屋で死体になって発見。重慶当局は “アルコール大量摂取による死亡”と断定し、即火葬しました。一方、へイウッドさんの知人がイギリス大使館に提供した情報によると、ヘイウッドさん禁酒主義者だったそうです。報道によると、調査の過程でヘイウッドさんが毒殺された事を発見した王立軍は、薄煕来と口論になります。王立軍によると、薄煕来の妻・谷開来はヘイウッドさんとビジネス上トラブルがあったそうです。
3月25日、イギリス外務省の報道官は、中国にはすでに調査を依頼したと発表しました。
英外務省報道官
「中国側にはこの事件への更なる調査を要請しましたが、詳細は言えません。敏感な外交問題にかかわるので」
これに対し、“世界自由情報運動”の責任者張さんは、イギリス政府は民選の政府なので、このような事件に対しては責任を持って追究すると述べます。
「世界自由情報運動」 張新宇さん
「英国は必ず最後まで調査するでしょう。英国が最後まで調査すると、中国も仕方ないでしょう。最後まで調査するでしょう。欧米では一つの案件が10年でも、8年でも続きます。明らかになるまで調べます」
“ニューヨークタイムズ”北京支局の元ジャーナリスト・趙岩さんは、この事件によって、薄煕来事件はさらなる展開を見せるだろうと述べます。
NYタイムズ北京支局元記者 趙岩さん
「本当に報道の通りで、薄煕来が画策したものなら、或いはその息子と直接関係があってその人を死亡させたなら、彼の政治生命が終わるだけでなく、刑事責任と法律上の責任も問われるでしょう」
中国に長年住んでいたヘイウッドさんは、高級スポーツカーメーカー、アストン・マーチンのパートタイムディーラーをしていた事で知られ、薄煕来一家とは大連出身の妻を通して知り合ったそうです。ヘイウッドさんの友人によると、ヘイウッドさんは薄煕来にビジネスパートナーを紹介していたそうです。
一方、情報によると、この事件は薄煕来夫婦がかかわった唯一の事件ではないそうです。23日の香港“新維月刊”によると、薄煕来夫婦は2002年5月7日の大連航空機墜落事故および大連テレビ局の女子アナウンサー失踪事件、元大連副市長の娘の飛び降り自殺事件などとも、かかわりを持っているそうです。
“文匯報”の元記者・姜維平さんも文章で、2009年3月19日、重慶で発生した銃撃事件は、 “マフィア一掃運動”のための薄煕来夫婦の自作自演である可能性を指摘。この事件も未解決のままです。
薄煕来の更迭後、妻の谷開来も当局に隔離され、取り調べを受けているとうわさされています。“今日財政”の楊海鵬記者のミニブログによると、谷開来の腐敗問題は副省レベルの幹部には通達済みだそうです。一方、息子の薄瓜瓜もハーバード大学の授業に出ていないそうです。薄煕来の前妻との息子・李望知も行方不明になっているそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/b5/2012/03/27/a678341.html.(中国語)